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2012-11-19

三毛流浪記

「連環画」とは絵本と漫画のちょうど中間に位置する媒体をさし、
中国では1900年代~70年ごろまで連環画文化が栄えました。
連環画作品のなかでとりわけ有名なのが、今回のお題「三毛流浪記」です。

頭に毛が三本しかない三毛君が、社会に翻弄されながらもお母さんを探しあちこち尋ね歩くというお話。
三毛君の目を通して当時の風俗を描いています。当時の中国を知る上で貴重な資料でもありますが、
なにより話が面白い。

連環画の特徴として台詞はほとんどありませんが、絵のみで人々を活き活きと表現し、
言葉がなくても楽しさが十分に伝わります。
また背景にさりげなく「道につばを吐くな!」「真っ裸禁止」との文字がちょいちょい出現し
オイオイ70年たっても社会は変わってないじゃないと(現代中国に)突っ込みどころ満載です。

三毛シリーズは戦時中の作品なので、日本批判がたくさんでてきます。
これは三毛に限った話ではなく、あの時代はどの作品でも日本が出てくれば
とりあえず叩くことがテンプレ化していました。
とくに「三毛従軍記」では顕著ですが、読み進めるとある事に気づきます。
作者の張楽平さんは大変絵の上手な方ですが、従軍記では画や線から躍動感が感じられず、
日本兵と中国兵の顔に区別はないし、話がびっくりするほどつまらない。
「こんなことは書きたくないんだ」と作者の荒れた心境がうかがえます。

連環画文化はすでになくなりましたが、現在は書籍として中国の一般書店で購入できます。
中国旅行に行かれた際、書店で一冊いかがですか?
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